年金制度を理解しよう③
前回、「日本の年金制度は「2階建て」の制度になってます」という話をしました。今回は1階部分の制度「国民年金」について
解説します。
国民年金は、実は日本の年金制度の歴史の中では比較的新しい制度です。新しいといっても制度が確立したのが
昭和36年ですからだいぶ経過しています。しかし当時は戦後から16年経ってはいましたが、まだ日本は今と比較したら
あまり豊かな国ではなかったのです。
昭和36年にできた国民年金制度ですが、その後会社員の年金制度である厚生年金保険との区分けが明確になり、ほぼ現在の制度に
固まったのが、昭和61年でした。
いくつかの経緯はありましたが、現在の国民年金制度は
「え?それしかもらえないの?」と思われるかもしれません。しかしここで「日本の年金制度はダメだ」とか「公的年金制度は信用できない」などと早合点してはいけません。
会社員なら厚生年金保険と組み合わせた公的年金制度です。それに日本の年金制度は「夫婦で支給を受ける」のが基本的な考え方なのです。まずはこの一番基本的な制度である国民年金制度をしっかり理解してから次のステップへ進みましょう。
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